3.7.1 • Published 8 days ago

@w0s/markuplint-config v3.7.1

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markuplint-config

npm version test status

個人サイト w0s.jp で使用している Markuplint の設定ファイルです。

ひとりで運営している個人サイトに特化した癖のある設定なので、実際のプロジェクトにそのまま導入するのはお勧めしません。多くのケースでは公式のプリセットを利用するのが良いでしょう。

私はいくつかの理由から markuplint:recommended やそれ以外のプリセットをそのまま利用することはせず、有用なルールは部分的に取り入れながらも rulesnodeRules を独自に設定しています。

このドキュメントでは markuplint:recommended と異なる部分についてなぜあえて変えているのかその理由を記しています。もし markuplint:recommended の適用に問題があるか、あるいは Markuplint の開発者とは別の意見を見てみたいというのであれば本設定ファイルが参考になる部分もあるかもしれません。そのうえで、あなたのプロジェクトに適した部分があれば部分的に取り入れるのが良いと思います。

もちろん熟考のうえであれば本設定ファイルをそのまま extends しても構いませんし、 Issue や Pull Request による改善提案は歓迎します。

rules

markuplint:recommended(v4.8.1 時点)との差異一覧と、その理由を記す。

markuplint:recommended との差異一覧

Conformance checking

ルール ID本設定ファイルmarkuplint:recommended差異
attr-duplicationtruetrue
deprecated-attrtruetrue
deprecated-elementtruetrue
disallowed-element"noscript", "embed"
doctypetruetrue
heading-levelstruetrue
id-duplicationtruetrue
invalid-attr{ accesskey, tabindex }{ accesskey, tabindex }
no-duplicate-dttruetrue
no-empty-palpable-contenttrue
no-orphaned-end-tagtruetrue
permitted-contentstruetrue
placeholder-label-optiontruetrue
require-datetimetruetrue
required-attrtruetrue
required-elementfalse

Accessibility

ルール ID本設定ファイルmarkuplint:recommended差異
label-has-controltruetrue
landmark-rolestruetrue
neighbor-popoverstruetrue
no-ambiguous-navigable-target-namestruetrue
no-consecutive-brtruetrue
no-refer-to-non-existent-idtruetrue
require-accessible-nametruetrue
required-h1truetrue
table-row-column-alignmentfalsetrue
use-listfalsetrue
wai-ariatruetrue

Naming Convention

ルール ID本設定ファイルmarkuplint:recommended差異
class-namingfalse

Maintenability

ルール ID本設定ファイルmarkuplint:recommended差異
no-hard-code-idfalse
no-use-event-handler-attrtrue

Style

ルール ID本設定ファイルmarkuplint:recommended差異
attr-value-quotesfalse
case-sensitive-attr-name"lower"
case-sensitive-tag-name"lower"
character-referencetruetrue
end-tagtrue
ineffective-attrtruetrue
no-boolean-attr-valuefalse
no-default-valuetrue

差異のあるルールの理由

disallowed-element

<noscript> 要素と <embed> 要素を無効にしている。

<noscript> 要素の本来の目的はスクリプト無効環境における代替内容の提示(フォールバック機能の提供など)であるが、残念ながら実態として「スクリプトを有効にしてください」といったメッセージの提供に使われがちである。また XML 構文(application/xhtml+xml のコンテンツ)では使えず、さらに「ブラウザのスクリプト設定は有効かつスクリプト実行が失敗した場合」も効果を発しないため、HTML 仕様で The noscript element is a blunt instrument. と書かれるなど、今の時代に有効に使えるケースは少ない。例外的(?)に、アクセス解析では比較的正しい使われ方がされているが、当サイトでは必要ないため <noscript> 要素自体を使わないルールを課している。

<embed> 要素はレガシーな要素であり、その存在意義は古いブラウザのための後方互換性の確保という認識である。HTML 仕様本文には明言されていないが、WHATWG の Issue では @domenic や @annevk が「<embed> 要素を使用して欲しくない」旨の発言をしており、機能追加にも慎重な姿勢を示している(例えば Issue #7140 など)。いずれにせよ現代の Web サイトで使う機会は皆無なため必要ない。

ちなみに <object> 要素も同様にレガシーな要素であるという考え方もあるが、複雑な図表画像の場合、<img> 要素でなく <object> 要素を使用し、その中身を表やリストでマークアップすることで「視覚環境で画像表示を無効にした場合」にメリットがある(<object> 要素の中身はフォールバックコンテンツとして機能する)ため、こちらは無効化せず、コンテンツによっては実際に使用している(詳細は nodeRulesobject の節 を参照)。

no-empty-palpable-content

markuplint:recommended ではこのルールは有効化されていないが、当サイトでは <div></div> のように <div> 要素や <span> 要素の中身を空にすることはないため有効にしている。

table-row-column-alignment

v4.8.0 で追加された新ルールだが、バグが多く意図しないエラーが多発するので一時的に無効にしている。

use-list

個人で運営している当サイトではとくに必要なルールではないため無効にしている。

no-use-event-handler-attr

当サイトでは HTML にイベントハンドラー属性を使うことはないため有効にしている。

case-sensitive-attr-name

HTML の整形は Prettier を使用している。Prettier では属性名を自動的に小文字に変換するが、data-* 属性は変換されないため、このルールを有効にしてチェックしている

case-sensitive-tag-name

Prettier では要素名を自動的に小文字に変換するが、カスタム要素は変換されないため、このルールを有効にしてチェックしている

end-tag

Prettier では終了タグを自動的に補完するが、カスタム要素は補完されないため、このルールを有効にしてチェックしている

no-default-value

個人的な好みであるが、 <form method="get"><input type="text" /> といったデフォルト値の属性は省略したいため、このルールは有効設定にしている。

一昔前は CSS セレクターとの兼ね合いで省略しない方が都合良い時代もあったが、:not() 疑似クラスが使える現在では省略して問題が起こるケースはないと思う。

nodeRules

markuplint:recommended での設定に関わらず、本設定ファイルで設定している内容についてすべて理由を記す。

html

markuplint:a11y では lang 属性が必須に設定されている。本設定ファイルではそれに加えて OGP で必要な prefix 独自属性を許可する設定をしている。

meta[property]

OGP 用に <meta> 要素の property 属性を許容するようにしている。

markuplint:rdfaextends しても良いのだが、当サイトでは OGP 用途以外で property 属性を使うことはないため、許可する属性値を正規表現で絞りたく独自設定としている。

search

<search> 要素は2023年3月に登場した新しい要素であるため、ブラウザや支援技術の対応が追いついていない。そのため、サポートが充分に普及するまでは暫定的に <search role="search"> とする必要がある。

公式のプリセットでは v4.0.0 にて role 属性の記述を必須とする暫定対応が廃止された。しかし <search> 要素に対応していない Safari 16 系のアクセスもまだ多いため、当サイトではもうしばらく role="search" を明記する対応を続けることにする。

div

一切属性のない <div> 要素を配置するべきではないと考えている(<dl> 要素の子要素の場合を除く)。複雑なスタイルを表現したい場合、 CSS の都合で wrapper や inner 用の <div> 要素を差し込むこともあるだろう。とくに inner 用の場合、 .component > div のように指定すればクラス名を設定せずとも機能するが、それはあくまで制作者視点であり、ユーザー視点すなわちユーザースタイルシートの設定やスクレイピング、あるいは単に技術的興味のために HTML ソースコードを閲覧するユーザーに意図が伝わらないのは宜しくない。よってその場合も装飾用であることを伝えるクラスを設定するべきだ。

そのため required-attr ルールにて class 属性を必須としている。本来はクラス名に限らず <div lang="foo"><div role="foo"> などもあり得るため、「何らかの属性が一つ以上あること」のチェックをしたいところだが、そのようなルール設定ができないため、 class 属性の存在チェックとしている。

なお、以下の場合は class 属性なしのケースがあるため、上書き設定で required-attr を無効にしている。

  • <dl> 要素の子要素の場合(例外的に一切属性のない <div> 要素を許容したい)
  • <object> 要素の子要素の場合(<object aria-labelledby="object-label"><div id="object-label">...</div></object> のように id 属性のみを設定したい)

img

HTML 仕様では <img> 要素の alt 属性は必須ではないが、省略できるケースは限定的である。当サイトでは省略するケースは存在しないため alt 属性を必須に設定している。

iframe

Techniques for WCAG 2.1 の達成基準 4.1.2 における <iframe> 要素利用時の達成方法のひとつに H64: Using the title attribute of the iframe element がある。それに倣い、当サイトでは <iframe> 要素の title 属性を必須に設定している。

object

<object> 要素は様々な外部リソースの埋め込みに使えるため、 type 属性と role 属性を必須とし、データのタイプを明示するようにしている。さらに aria-labelledby 属性も必須として、前述のとおり <object aria-labelledby="object-label"><div id="object-label">...</div></object> のような形で支援技術が代替テキストを特定できるようにしている。

基本的に画像は <img> 要素、動画は <video> 要素といったように極力専用の要素を使うため、<object> 要素の使用箇所は少ないが、複雑な図表を表す画像など、代替テキストをリストや表で構造化したい場合は <object> 要素が適していることもある。

figcaption ~ table, table:has(~ figcaption)

HTML 仕様では <caption> 要素の使い方として以下の記述がある。

When a table element is the only content in a figure element other than the figcaption, the caption element should be omitted in favor of the figcaption.

そのため <table> 要素が <figure> 要素内にあるいくつかのケースについて <caption> 要素の使用を禁じる設定をしている。

markuplint:html-standard にも似たような設定があるが、使用できるセレクターが限定的なこともあり、仕様どおりのチェックをすることが難しい。そのため条件設定については不正確ではあるが、当サイトにおいてはひとつの <figure> 要素内に複数の <table> 要素を配置するケースは今のところ存在しないため、とりあえずこれで妥協している。

thead th, tbody th

<thead> 要素と <tbody> 要素内の <th> 要素には scope 属性を必須としている。複雑な表でなければ scope 属性を設定する必要性は薄いが、設定すること自体に大きなコストはかからないため、当サイトでは一律で設定するようにしている。

td

rulesno-empty-palpable-content を設定しているが、中身が空の <td></td> は許容したいため除外している。

input[pattern]

markuplint:html-standard では pattern 属性が設定されている場合に title 属性が必須に設定されている。

これは HTML 仕様When an input element has a pattern attribute specified, authors should include a title attribute to give a description of the pattern. と規定されているためで、あくまで should ではあるものの、これに背く理由もないので本設定ファイルでも同じく必須としている。

output

rulesno-empty-palpable-content を設定しているが、 <output> 要素は通常 JavaScript で動的に中身を設定することがほとんどであり、初期値がある場合を除き、中身が空の <output></output> とすることが多い。そのため除外設定している。

details[name]

HTML 仕様では <details> 要素について A document must not contain a details element that is a descendant of another details element in the same details name group. と規定されている。

markuplint:html-standard ではそれに対応した設定があり、本設定ファイルでも同様の設定としている。

template *

<template><a href=""></a></template> のようなマークアップをすることがあるため、<template> 要素内では no-empty-palpable-contentrequire-accessible-name を無効にしている。

:has(> template)

<ul><template><li></li></template></ul> のようなマークアップをすることがあるため、<template> 要素の親要素は wai-aria を無効にしている。

[role=radiogroup]

Fix wai-aria rule's validation · Issue #673 · markuplint/markuplintで起票されているが、[role=radiogroup] の WAI-ARIA ルール解釈にはバグがあるため、一時的に wai-aria を無効にしている。

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